ラジオドラマ 西行花伝 [CD4枚組]
NHKラジオドラマとして、大変な話題と反響を呼んだ、あの「西行花伝」がCD4枚組として発売です!
ラジオドラマとはとても思えない、当代随一の豪華キャストと、そのキャストの魅力を最高に引き出した脚本、演出の見事さは、一聴の価値ありです!
「見えないのに見える」ラジオドラマは、75年来の伝統の上に、音質・面白さと共に大発展を遂げました。そのいつでも聞き直せるCD化は実現は、作り手にとって無上の喜びです。この度の紫綬褒章はこんな作品がもたらしたと納得しても頂けるでしょう。どうぞ、お手元にお置き下さい。(演出家:斎明寺以玖子)
辻邦生(つじくにお)
原作
(つじ くにお)
1925年東京生まれ。
小説家。
東京大学入学。
渡辺一夫氏に師事。57年、パリ大学に留学。帰国後、『回廊にて』で近代文学賞を受賞した。
大学の教授を努めるかたわら、作品を多数発表し、『安土住還記』で芸術選奨新人賞、『背教者ユリアヌス』で毎日芸術賞を受賞する。
主な賞与は、イタリア共和国功労勲章カバリエーレ・ウフィチアーレ賞、谷崎潤一郎賞。代表作には『辻邦生作品』(全六巻)『夏の砦』『北の岬』『西行花伝』がある
商品説明
商品コード | ANYC106 |
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商品形態 | ◎CD4枚組 |
JANコード | 4560254181772 |
ISBNコード | 4-903478-09-2 |
発売日 | 2006年4月1日 |
CDについて | DISC1 序の巻 1.花の巻=発掘~青年義清、誉れの北面武士へ 2.歌道の友堀河局が宮中への露払い 3.桜・紅葉の競べ馬~待賢門院に母の面影 4.いくさの悪夢と蘇生の白梅 5.弓張り月夜、花の夢 6.西住の辿る、義清の従兄急死~惑乱 7.郷里紀州から出家発願 CD-1/序の巻キャスト 西行(佐藤義清)・・・・竹本住大夫 藤原秋実 ・・・・・・・・・坂東八十助 (十代目坂東三津五郎) 西住(鎌倉二郎)・・・・ 日下武史 堀河尼・・・・・・・・・・・・川口敦子 DISC2 破の巻 CD・2/破の巻 義清は歌と仏道に生きたいと願い出て許され、慈悲を胸に西行と名のる。 やがて、待賢門院が落飾ののち亡くなられると、院の娘御子や男御子崇徳帝の御身を案じる。 諸国武士台頭期に朝廷の皇位争いと摂政家内紛が絡まって風雲急を告げる折から、歌枕行脚の末にはるか黄金花咲く陸奥藤原氏を訪ね、戦を避ける道を捜しあぐねる若き西行を、自身と、堀河尼、歌友寂然・藤原為業兄弟らが思い出しながら語る。激動篇。 1.世棄て歌人の誕生 2.西行出願と女院(待賢門院)の悲運 3.崇徳帝と生母女院に迫る謀略の渦 4.雪の巻=転変~女院落飾そして死 5.女院姫御子と西行の毬の出会い 6.崇徳新院と西行、歌の道への情熱 7.西行奥州へ~秀衝不戦論 8.崇徳、幼異母弟へ譲位の奇怪 9.為業の辿る保元の乱発端と西行 CD-2/破の巻キャスト 西行(佐藤義清)・・・・竹本住大夫 藤原秋実 ・・・・・・・・・坂東八十助 (十代目坂東三津五郎) 西住(鎌倉二郎)・・・・ 日下武史 堀河尼・・・・・・・・・・・・川口敦子 DISC3 急の巻 CD・3/急の巻 高野山に籠る僧西行。鳥羽・崇徳両院の軋轢は、骨肉の争いを強い、歌道に心を一つにする者らの非戦工作も実らず、保元の乱が爆発すると、あっけなく新院側は大敗、死罪多数、院も讃岐島流しの悲劇で終わる。 魂の離脱体験後、大峰山荒行中の西行に代わり、寂然が院を見舞うが、二度目は歌の慰めも通じない。 血書の写経さえ都方につき返され、憤怒をもって魔縁に入ると宣言、院は逝く。寂然、為業、そして西行自身と院付きの近衛佐局が訴える、悲哀の乱世篇。 1.高野入り西行、奥州帰りの心境 2.和平努力~崇徳新院から後白河帝へ親書 3.源平勢の動静と子故の闇・宣戦決意 4.騒乱~新院側の完敗に断罪の嵐 5.新院の讃岐配流を寂然見送る 6.西行、失語離魂の異体験から大峰山へ 7.月の巻=祈り~西行という人(リフレイン) 8.寂然、讃岐の新院御歌を西行に 9.寂然讃岐再訪、崇徳院の異状に落涙 10.近衛佐局書簡と配所八年の院最期 CD-3/急の巻キャスト 西行・・・・・・・・・竹本住大夫 秋実・・・・・・・・・坂東八十助 (十代目坂東三津五郎) 西住・・・・・・・・・日下武史 為業(寂念)・・・北村和夫 寂然・・・・・・・・・鈴木瑞穂 堀河尼・・・・・・・川口敦子 近衛佐局・・・・・白坂道子 DISC4 寂の巻 CD・4/寂の巻 次男宮の法印から崇徳怨霊魂鎮めを懇望された西行は、四国白峰の鬼気せまる山稜に詣り、夜を徹して盛り土の塚に語りかける。 この後、再び奥州に大仏勧進を乞うたり、高野山に堂塔を建てたり、二大自作歌合をものしたり、歌と仏の道を悠々と歩み続ける西行だが、秋実の命を救った宋医術会得の修行僧玄徹が西行に会えた喜びを抱いて死ぬことなどあって、終の棲家を葛城山中に定める。 そして七十三歳の春、望み通り満開の桜の下で永眠する。黄金の晩年期。 1.宮の法印、西行に父崇徳慰霊を懇願 2.西行、白峰御稜参詣~塚、動く 3.西行の歌五首(インターミッション) 4.熟年西行、歌の道仏の道の充実 5.秋実病臥と修行僧玄徹の登、退場 6.離れ~弘川寺草庵の晩年 7.仏には桜の花を~入寂 CD-4/寂の巻キャスト 西行・・・・・・・竹本住大夫 藤原秋実・・・坂東八十助 (十代目坂東三津五郎) 玄徹・・・・・・・津嘉山正種 【おことわり】 このCDラジオ・ドラマ「西行花伝」は、特集ドラマ(NHK-FM)として放送されたものを音源として、CD商品化したものです。 ・「西行花伝・その一/花の巻」…平成9年1月 2日(木)21:00-22:45放送 ・「西行花伝・その二/雪の巻」…平成9年1月 3日(金)21:00-22:45放送 ・「西行花伝・その二/月の巻」…平成9年2月11日(木)23:10-25:00放送 |